見えてきた、検察の闇 (マル激を情報源に)
検察を題材にしたマル激を、ざっと視聴した。
なかでも元地検の郷原氏、朝日新聞の村山氏の回は白眉。本当にすばらしい。
郷原氏の主張は検察そのものの存在意義の再考を迫る。事件を恣意的に選ぶ、マスコミを抱き込んで世論を誘導する、検察をチェックする機関は存在せず、内部の腐敗は表に出ない。権力の暴走を許すシステムを再考する意思を、多くの人に持ってほしい。
ダメダメなことがかえって問題を浮き彫りにするという意味では、元検事の堀田氏、または産経新聞の宮本氏の回も貴重だった。
特に宮本氏は、ゴミ。権力にべったり張り付いて情報をおすそ分けしていただき、それを紙面にする。権力側は新聞を大いに活用し、世論を操作できる。新聞は『社会の公器』?ぺっ。寝言は寝て言え。
検察。警察はすべての事件を捜査する義務があるが、検察にはそれがない。すべての事件を捜査する必要はない→つまり事件を選ぶことが認められている。
過去の日本においてはそれでもよかったかもしれないが、果たして、現在の日本においてそれが必要なのだろうか?それでも近代社会だと言えるのだろうか。
一罰百戒の名の下に権力を振りかざす。
一見痛快だが、本質は、官僚機構の性質そのままに、組織それ自体の存続を目的として、ワイドショー受けするネタを集中的に事件にしているのにすぎないのではないか?という疑問。
ライブドア事件にしても小沢氏秘書逮捕にしても、どうしても納得できない。
マル激トーク・オン・ディマンド 第416回(2009年03月26日)
検察は説明責任を果たしているか
ゲスト:郷原信郎氏(桐蔭横浜大学法科大学院教授)
http://www.videonews.com/on-demand/0411/000931.php
マル激トーク・オン・ディマンド 第311回(2007年03月16日)
ライブドア事件にみる検察資本主義の到来
ゲスト:村山治氏(朝日新聞編集委員)
http://www.videonews.com/on-demand/0311311320/000712.php
マル激トーク・オン・ディマンド 第253回(2006年02月03日)
なぜ特捜なのか。 なぜライブドアなのか
ゲスト:堀田力氏(弁護士、元東京地検特捜部検事)
http://www.videonews.com/on-demand/0251251260/000654.php
マル激トーク・オン・ディマンド 第414回(2009年03月14日)
特捜検察の役割を再考する
ゲスト:宮本雅史氏(産経新聞社会部編集委員)
http://www.videonews.com/on-demand/0411/000916.php
日本農業再生の道
マル激トーク・オン・ディマンド 第399回(2008年11月22日)
日本農業再生の道
ゲスト:神門善久氏(明治学院大学教授)
http://www.videonews.com/on-demand/391400/001451.php
以下、メモ
メイプリケーション
選好
ナッシュ均衡
卓越主義的リベラリズム
ジョゼフラズ
- 作者: 神門善久
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旬の人 小幡績氏
マル激トーク・オン・ディマンド 第403回(2008年12月20日)
見えたり、金融資本主義の正体
ゲスト:小幡績氏(慶應義塾大学大学院准教授)
http://www.videonews.com/on-demand/401410/001473.php
資本主義が終わる。
して、その次は?
究極の公私混同?
無私?
same boat*1でなく、顧客の資産のみを運用。
これは無責任な行動につながる。
中小企業なんて(有限責任どころか)個人保証よ、って。
株式分割など、小口化すると価格が騰がることについて、マンションが例示されていた。
30億くらいだと値崩れ/5億くらいだと値崩れしていない=購入可能な小金持ちが多いから。
自分が他に思いつくのは、中古の軽自動車が値崩れしにくいこと、かな。たぶん、買いたい人が多いからでは。
単価が安いと(潜在的に?)購入可能な人が多い。
つまり、市場は万能でなく、ゲームに参加するメンバーの所持金や絶対数により多大な影響を受ける。
ちなみに『小口化の錬金術』について、この本に詳しい。
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ (3) 「錬金術入門」篇
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*1:顧客の資産+ファンドマネージャーの個人資産を運用。全責任を持って運用します、一心同体ですよの意。ヘッジファンドとか。
■
マル激トーク・オン・ディマンド 第378回(2008年06月28日)
死ぬか殺すかまで若者を追いつめる労働現場の現実とは
ゲスト:雨宮処凛氏(作家)
http://www.videonews.com/on-demand/371380/001331.php
司会は斎藤貴男さん。
今年度暫定ベスト。
テレビなんか見なくていいから、これを、多くの人に見てほしい。
日本オワタ。
もう、ほとほと愛想が尽きたわ。
- 社会的責任投資・社会的責任消費
- 経団連がリードする日本の雇用形態 若年層にそのツケをまわした
- boshiの意見→暴動が起こって、M内、M手洗、O田などの国賊が××されるべき
トヨタ車には乗るな、キヤノンのデジカメを買うな。
感情的なベースは無い。帰るところが無い。
"キツい"日本。
高度経済成長を支えた日本的企業="会社が家族"
(村人たちを地方から吸引し(金の卵)、会社共同体を擬似家族とした。)
さて、その"家族"に属することができなくなったら、どこに受け皿があるのか。
boshiの連想→映画『タクシードライバー』
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秋葉原の件について
マル激トーク・オン・ディマンド 第376回(2008年06月14日)
なぜ秋葉原なのか、なぜ携帯掲示板なのか、なぜ無差別なのか
ゲスト:東浩紀氏(批評家・東京工業大学世界文明センター特任教授)
http://www.videonews.com/charged/on-demand/371380/001324.php
東氏の話はよくわからない。
被害者のことはよくわからない。
犯人への共感は、個人的に、ある。
最後のところが一番よかった。
宮台先生「皮肉な逆転現象が起きている。就職人気上位ランキングに入ってゼネラリストとして養成される*1とエクスパティーズ=専門性が身に付かない。新卒での就職に失敗して中小で鍛えられたり、あるいは高専卒で専門性を高めたほうが、30歳時点での人材価値が高くなる。」
『いい学校・いい会社→幸せ』という親・教育機関から発せられる大カン違いメッセージを看破。
特に教育機関はカン違いしている人間を相手に飯のタネを稼いでいるので、根が深い、とも。
トップグループは日系企業を見捨て、外資系に行く。
(英語とプレゼン能力で入社までなら漕ぎ着けられる。が、本当に大変なのは入ってから。)
本当の本当に『10年泥』であるようで、競争も激しいが、見返りも多いのだという。
*1:2年毎に配置転換…
■
マル激トーク・オン・ディマンド 第357回(2008年02月02日)
サブプライム問題が露にしたグローバル経済の実相
ゲスト:水野和夫氏(三菱UFJ証券参与・チーフエコノミスト)
難しいので聞き流す感じになってしまったが。
◆前半
生活必需品=日用雑貨品”のみ”インフレ。
あまり買わないものがデフレ。
年収が低いほど不利…
・サブプライムとか債券マーケット→原油価格の高騰
マーケットサイズが1/200くらいなので高騰は必然。
◆後半
グローバル経済の未来
内需・外需
内需においては、必ずしも成長を意識しないという選択も(ヨーロッパ先進国=EUの西側)
地域や人々を疲弊させないようフェアに分配もすることも必要(マクド・コナカ残業代の話)
中国の未来
環境・資源の限界
環境に負荷をかけずにどうビジネスを展開するか?
製造業の役割って、内需が伸びていく段階が一番大きくて、逓減していくものだということ。
付加価値(笑)
ものづくり(笑)
ゲストの方の本も要チェックですね。
- 作者: 水野和夫
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著者曰く、1章と5章に特に力を入れて書いたとのこと。
ゼロ成長でも社会が廻る仕組みを。
宮台は見田宗介を持ち出す。
社会とは、経済とは。
うむむ。未来は、どうなる。
現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)
- 作者: 見田宗介
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本田由紀さん
マル激トーク・オン・ディマンド 第355回(2008年01月19日)
格差社会を生き抜くために知っておくべきこと
ゲスト:本田由紀氏(東京大学大学院教育学研究科准教授)
http://www.videonews.com/on-demand/351360/001225.php
司会:堤未果
長い。3時間?
本田由紀さんの本はまったく読んでいないので、消化不良。
以下、雑感
ハイパーメリトクラシー社会。
大変ですなぁ。
今回の面白さは本田的視座と宮台的視座で多元的な見方ができる点。
問題は多軸、多元的。
有効な手が打てないのは、縦割り行政の弊害もあるのかな。
宮台指摘
- 80年代の勝ち → 90年代の失われた10年へ
日本の没落と、教育について
- 日本の大学は病的。「動機付け」に関しては絶望的。弛緩している。
(小室直樹著「危機の構造」)
すごくよくわかる、例えば俺のことだと思った。
本田さん
- 日本が、世界的な常識からかけ離れた異常な国であると、気付け
- 新卒一括採用の弊害
- 大学の空洞化。大学在学中に就職活動をするのは、日本で9割、どっかの国(失念)で6割、フランス・イタリアで1割…。
→教育を受ける権利を侵害されていることを声を上げて主張すべき。
フリーターが、生き延びるには??
以下、関連書籍:
多元化する「能力」と日本社会 ―ハイパー・メリトクラシー化のなかで 日本の〈現代〉13
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- 作者: 本田由紀
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- 作者: 本田由紀
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- 作者: 堤未果
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- 作者: 小室直樹
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