ペニーオークションサイト"オクテン"攻略の研究,利用すべきかどうかの個人的見解まで
面白そうなオークションサイトを見つけた.
オクテン
http://oku10.com/
他にも,このような形態のオークションサイトがあるようだ.
ペニーオークションというのだそうだ.
格安で入手できるというのがウリだそうだ.
うまい話だ...しかし,その実態や,いかに
見れば,Macbook ProやMacbook Airなどの魅力的な商品が,格安で落札されている.
いったい,どんな仕組なのだろう.
以下で詳細に検討する.
商品は50円スタート
一回の入札で3円または5円価格が上昇する.
入札には有料のチケットが必要である.(事前に購入する必要がある)
チケットの価格 分析
販売枚数 | 販売価格[円] | 1枚あたりの価格[円] |
24 | 1260 | 52.5 |
42 | 2100 | 50 |
65 | 3150 | 約48.46 |
110 | 5250 | 約47.72 |
230 | 10500 | 約45.65 |
700 | 31500 | 約45 |
1200 | 52500 | 約43.75 |
価格がつり上がっていくまでに用する時間.
30秒に1度 入札額が3円上昇すると仮定する.(※入札で30秒延長されるから)
1分間で 6円
1時間で 360円
10時間で 3600円
1万円前後で商品が落札されていることが多いようだが,その値段まで到達するのに,オークション開始からずいぶん時間がかかるようだ.
例として
30時間かけて,10800円にまで達するのに必要なチケット枚数は...
10800-50=10750
10750÷3=約3583
3583回の入札によってようやく到達する.
※時間は前後するが,入札回数は変化しない
1枚のチケットがおおよそ50円であるので,
3583×50=179150となる.
さて,ようやくこの仕組が飲み込めてきました.
胴元はすごく儲かる.
Macbook Proが11万5000円くらいだから,システム構築さえしちゃえば
欲にかられたユーザーがたくさんやってくる.
自動入札の機能は,最低入札額に到達しないと発動しない.
あまり高い値段を入れても,そこに到達しないと発動しないのだ.
低い値段から入札してもよいが,他の入札者によって,さらにつり上げられてしまうので意味がない.
これを乗り越えるには,とにかくたくさんのチケットが必要.つまり,本体を安く落札したいがために,たくさんのチケットを購入する必要がある.
落札価格が事前にわかるなら,その時間だけパソコンの画面の前にいればいいのだけれど(必要チケットも少なくてすむ),
事前にわからないから,無理な相談.
とにかく時間がたくさんある人ならいいかもしれない.学生とか主婦か?
魅力的な商品が格安であるので,
ギャンブルに近い魅力があるのだろう,と私は判断した.
自分はやるべきでない.
さらに突っ込んで考えると.
システム運営の立場から考えたら,運営者自らがすべての商品の落札者となった場合,最も儲かる.
なるべく多くのチケットを利用者に購入させ,しかも,商品を送付する必要がない.
なかなかに興味深い仕組みだ.香ばしいというべきか.
いやはや,世の中むずかしいな.
"安い"ものには理由がある.
今回のオークションサイトでは,たしかに定価より商品が入手できる可能性はあるが,落札できない場合には,相当高くつく.
社会勉強になります.
うまい話には必ず裏があるのですね.