食の安全と添加物と生協のハムと食肉工場のおじさん
近年話題の"食の安全"から連想し、思い出したので書いてみる。
15年ほど前だったか、生協の食肉工場を見学した。
生協の加工肉(ハムとかベーコン)は食品添加物を極力使わないことで知られる。
亜硝酸ナトリウムが少ないんで、他社より白〜ピンクっぽくなってる。
(自分は生協のハムしか食べたことがなかったのでハムってそういうモノだと思ってた。)
工場のおじさんは熱く語った。
"通常塩水に漬けたら、肉は『縮む』。が、他社の工場では『膨張』させるクスリを使ってる"
"まっピンクのハムは添加物の賜物。でも、消費者はそれを当たり前のものだと思ってる。"
とか。
実際に最前線の現場に居る人間だから見えること・一般的社会人としての正義感がそうさせるのだろうか。
ガキだった俺も、オトナの人間の熱情を垣間見た気がした。
その後、生協でも他社のソーセージ等を取り扱うようになったようだ。
(シャ○エッセンとかね)
理由は、売れるから・消費者のニーズに合わせた、ってことらしい。
実際、置いてないとクレームが来るらしい。
そういう話をしながら、うちの親は憤慨してた。
そりゃそうだ。長年の生協会員からすれば、単なる堕落だもんな。
安全なものなんて、誰も求めてないんじゃないのか。
→
・中国産のウナギであっても、日本の生簀で1ヶ月飼育すれば"国産"
(ソース→http://www.videonews.com/marugeki/marugekirecent.htmlだったんだけど、ファイルが見つからないです)
とか、
消費者の知らないところで社会の仕組み(システム)がまわってる。
(俺に書けるのは宮台の受け売りだけだが、)
社会が複雑化してとても見通せないし、わかんないことだらけ。
怖いけど、どうしていいかわからない。
というわけで、
オチなし。以上。