狼として生きる

音もなく 臭いもなく 智名もなく 勇名もなし

リリイ・シュシュのすべて

また岩井俊二
書くと長くなりそう。
がんばって書く。



友人の感想が「いっぱい死んで怖かった」とか。
そうか?怖くないよ。
衝撃度は『KIDS(ASIN:B00005H3IE)』のほうがあるような。
批評家(殺すぞ)が喜んで絶賛しそうな映画。


本題へ。
北関東の郊外。それは不毛の地。
何も無いんだから。
僕もそこに住んでたし、それはあくまで僕の節穴から見た世界だったけど、
反吐が出るようなものだった。
愛憎という言葉があるが、とんでもない。
純粋な憎悪。



難しいな。うつくしい風景とか、色彩とか、うまく切り取ってフィルムにしてあるし、よくできてる。
青春映画的モチーフ。
でもそれって、オトナが撮っている、それだけで欺瞞に満ちていると感じてしまうのは、俺が悪いのだろうか。安易な表現でなく、工夫によって説得力を持たせようってのは感じるし、まったくないよりはいいと思う。でも、ある事件を通して『世界は灰色になった』って、それはないんじゃないの。それでも田んぼの緑はまぶしかった的展開にはあきれた。田んぼから感じるものなんて都会人(※コンプレックス丸出し)にはわかんないんじゃないの?巧妙な嘘はタチが悪い。



リリイ・シュシュ』っていう架空のアーティストを媒介にして描かれる現代の若者映画…。これでは何も伝わらないな。とても興味深いものだったことは確かだし、心を動かされたからこうやって長文を書く気にもなった。それがなんだったのか、よくわからないけれど。

書いてはみたけど、その割りに内容が無かった。がんばってもこの程度。はずかしい。

登場人物である忍成修吾のはてなの説明を見て落胆した。理由は秘密。



追記
某書(ISBN:4840111308)により整理。
記憶の惹起というところがビビっときた。
なるほど、映像が自分の中の感情を刺激するようにできてるからか。
どうりで不快なわけだ。

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