狼として生きる

音もなく 臭いもなく 智名もなく 勇名もなし

これを書いてから寝ようか

radioheadKID A
車の中で聞いていて思ったけど、全然だめだね。

繊細/ベッドルーム・ミュージックたるエレクトロニカって、聴くための装置を選ぶ。ホントに残念だった。


2曲目のタイトル・トラックはアーティスト;ジョニー・グリーンウッドの才気が炸裂した曲。エイフェックス・ツインを超えることはできなくても、この出来なら横に並べることはできるかも。これだけのリズム・パターンを創れるなんて、やっぱ凄いと思う。



アルバムは、トム・ヨークが曲のマテリアルをMAX/MSP(?)で編集し、40分ちょいに並べたもの。不思議な統一感があり、アルバム全体を通して一つのまとまったカタチを成す。メタファーに富んだ歌詞に加え、トムの歌唱法に明らかな変化があり、ザ・ベンズの頃とは隔世の感がある。以前との表現方法の違いは、はっきり言えば自己嫌悪から来る自己陶酔の枠内で地団駄を踏んでるだけだった過去から→アートフォームっぽい枠組みを利用して表現が洗練されたってことだと思うけど、これがまたハンパない。



このKID Aのように、聴き手の精神状態で聞こえ方/響き方が違う作品といえば、ボアダムスVISION CREATION NEWSUNがあるけど、あっちはトランスだし、こっちはもっと解析できない要素が多いように思う。聴いてると、アンビエントにも、まるで戦争や殺人をしてるような気分にも、ただひたすら泣きたい気分にもなったり。

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